湯谷 昇羊の著作一覧

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「できません」と云うな
湯谷 昇羊
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2007年7月
現在のオムロン、かつての立石電機の創業者であり、その旺盛なベンチャー精神によって、50歳を過ぎてから、従業員数を「100倍」に、売上高を「1000倍」にした立石一真――。また事業の才覚のみならず、職…
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【第2回】立石電機創業
湯谷 昇羊
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2007年8月
大阪市都島区東野田に引っ越した一真は、ようやく事業を軌道に乗せ、やがて「大阪に継電器の立石電機あり」といわれるようになる。そんなある時、東京帝国大学航空研究所の依頼を受けて、日本初のマイクロ・スイッ…
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【第3回】倒産の危機、オートメーションとの出会い
湯谷 昇羊
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2007年9月
50余日に及ぶ労働争議、ドッジ・ラインの余波による倒産危機、そして最愛の妻元子の死。一真はこれらの辛苦を何とか乗り越え、一からやり直しを図る。ちょうどその頃、彼の生涯の師となる上野陽一と西勝造によっ…
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【第4回】プロデューサー・システム
湯谷 昇羊
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2007年10月
33人で再建をスタートさせた一真は、創業20周年となる1952年（昭和27年）に「会社再建」を宣言する。またオートメーションの現状を視察するためにアメリカに赴き、そこで大いに啓発された一真は、帰国後さっそく組織改編、人事考課制度や予算管理を導入。そしてかの有名な「プロデューサー・システム」（分権制による独立専門工場方式）が開発された。
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【第5回】夢のスイッチ
湯谷 昇羊
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2007年11月
ある時、スイッチの寿命を、通常の1000倍である1億回にできないか、という要望が舞い込む。一真は、「夢のスイッチ」、無接点スイッチを5年以内に完成させるように指示を出す。試行錯誤と悪戦苦闘を繰り返し…
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【第6回】生い立ちと社憲
湯谷 昇羊
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2007年12月
一真は1959年（昭和34年）、会社の憲法といえる「社憲」を定めた。これは、企業は単に利益を追求するだけではなく社会に奉仕する存在でなければならず、よって「企業の公器性」を会社のバックボーンとすべき…
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【第7回】自動券売機、再婚
湯谷 昇羊
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2008年1月
1960年代前半、流通革命がさかんに喧伝され、立石電機は自動制御技術とコンピュータを組み合わせた最先端自販機の開発に取り組む。これは、第5回東京国際見本市に出展され、また大丸の自動食券機として実用化…
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【第8回】交通管制システム
湯谷 昇羊
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2008年2月
1960年代を迎え、特約店支援の「オムロン発展会」「立石販売学校」の立ち上げ、分権と自律をより促す「専務制プロデューサー・システム」の導入など、一真は経営のさらなる強化を図る。そして、65年8月の大…
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【第9回】ＣＤ（キャッシュ・ディスペンサー）と無人駅システム
湯谷 昇羊
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2008年3月
1963年、一真は渡米し、世界トップの自販機メーカー、オートマチック・キャンティーンを訪問。新しい自販機の開発の話がまとまり、クレジットカード用とプリペイド方式の自販機が開発される。この成功が、その後の金融機関向けのＣＤ機、鉄道会社向けの自動改札や無人駅システムへとつながっていく。
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【第10回】健康工学、オムロン太陽電機
湯谷 昇羊
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2008年4月
一真は、「ヘルス・エンジニアリング」（健康工学）という領域に踏み出し、ソーシャル・ニーズに応えた企業活動を実践していく。そのようななか、身障者の授産施設「太陽の家」の理事長を務める中村裕とこれを後押しする秋山ちえ子が、支援を求めて一真の元を訪れる。一真は2人の志を受け止め、「オムロン太陽電機」を設立する。この試みはその後、ソニーやホンダをはじめ、日本の産業界へ広がっていく。
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【第11回】電卓の誤算
湯谷 昇羊
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2008年5月
後発ながらも価格面で他社を圧倒する家庭用電卓〈オムロン800〉を開発したが、オイル・ショックと過当競争によって、この電卓事業が大きな足かせとなり、25年ぶりに赤字に陥る。その後、マッキンゼーの大前研…
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【第12回】大企業病退治
湯谷 昇羊
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2008年6月
売上げ、企業規模共に拡大した立石電機は、一真が「大企業病」と名づけた状態に陥る。そこで、経営と執行の分離、そして分権化という組織改革を断行する。
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【最終回】人を幸せにする人が幸せになる
湯谷 昇羊
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2008年7月
1990年1月1日をもって「立石電機株式会社」は「オムロン株式会社」に社名を変更する。同年10月、一真は卒寿を迎え、「100歳になったら、ＮＨＫの『のど自慢』に出る」と怪気炎を上げていたが、翌91年1月12日、黄泉の国へと旅立った。享年90歳だった。